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ツツドリ編その2になります.今回で終わらせるべく盛りだくさんの内容です.
その1はこちらへ.
ツツドリ(Oriental Cuckoo)
翌日.台風が最接近していますが,前日の水浴び劇を再び拝むべく,三脚を携えて出撃します.
ツツドリはこの日もいました.ホントは探すのにやや難儀しました.
さぁ水浴びを見せてもらおーじゃないの,と動画も回し始めます.
すぐに土砂降りとなり,前日を優に超える横殴りの雨,そして強風がツツドリを,観察者(この公園に私だけ)を襲います.
youtu.be
でもなんとか,目的のシーンを動画に残すことができ...できませんでした (;^ω^)
...羽根をちょっと広げただけで終わったのです.
前日のサービス!からエライ落差.動画に残すのは来年に持ち越しとなりました.
さて,雨が弱まるとツツドリ,場所を変えます.多少は羽根を広げてくれますが....
......嘴がズレてる?
上嘴は頭骨に固定され動かないので下嘴がズレているのだけれど,何をしているのでしょう.
とにかく,この場所でも再び雨に打たれます.
0:48あたりでストレッチをします.
鳥界隈の人は,両翼を持ち上げて伸びすることを”エンジェルポーズ”と呼びます.
あと直後,片足だちで片翼を伸ばして仁義を切ったようなポーズがありますが,これは”スサー”とかいうらしいです.
絶対”お控えなすって”だよなぁとかくだらんことを考えながら,そうこうしているうちに雲間から日差しが.
ツツドリも動き始めます.ご飯の時間のようです.
目立つところに出てきました.引き続き慎重に観察を続けます.
方向転換して.
こっち見んなァ! (しゃくり上げています)
この場所に落ち着きます.ご飯ではなく日光浴がしたかったんですね.水浴びじゃないけど,まぁよしとします.
↑ 虫の苦手な人,写真右下は決して見ないように.
喉を小刻みに震わせています.急激な気温上昇でサウナ状態になってきました.
最後に毛虫を狙って飛び出します.
ここで小話...ツツドリをはじめとするトケン類がこの公園を訪れる目的,サクラに付く毛虫.
8月から9月にかけて,モッサモサの毛虫が地面にサクラに大発生しているのを見たことがある人もいるかも.
毛虫の正体はモンクロシャチホコとかアメリカシロヒトリとか,サクラに大発生する蛾の幼虫です.特に紫がかった黒ボディに黄色の毛がびっしりの毛虫.これがモンクロシャチホコの幼虫.
サクラの葉をたくさん食べ(ひどいと翌年の開花に影響します)地面に潜り蛹状態で越冬します.実は人体にはまったく無害で,しかも美味しいらしい.食べないけど.
これを踏んじゃったり,これが落ちてきたりするので多くの人のトラウマになっています.駆除されることもままあります.
ただサクラに毛虫がついているかどうかは,上下を見れば一発でわかります.
まず上.この時期葉がないサクラは毛虫の食害の可能性が高い.そうすると主幹や枝先に毛虫がひっ付いているので気づく.
そして下.1㎜くらいの小さな黒いフンが大量に落ちていることもあれば,堆積・破砕してプチ土壌が出来上がっていることもあります.この地面の変色を見れば,遠目からでもわかります.かすかに,サクラの匂いが漂っていることも.
そんなわけでサクラにつく毛虫の被害は基本的に回避できるわけで,ちゃんと気を付けて歩けば,首元に引っ付くこともないし,踏みつぶすこともないわけです.
最後,別の木に飛び移って毛虫を食べました.ここで観察終了.また来年も来てネ!
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