note、はじめました。

シジュウカラ(Japanese tit)2025
新シリーズ! noteにて、フィールドでの 日々のお散歩記録をお届けします。
せっかくの機会なので、バードウォッチングの入口のお話、鳥の鳴き声の話、珍しい鳥を発見した話など、単発の記事も書いていこうと思います。そう。書くことだけはいっぱいあるのです。
どうぞよろしくお願いいたします🐤
 
 

ベトナム 野鳥ときどき昆虫 (Wild birds & insects in Vietnam, Part 8)

テントウムシの仲間(Ladybug)2025
ベトナムで生き物を観察しました。

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C.P. National Park

さて、お待ちかねの虫さん回。アクセル全開で貼っていきたい…ところではあるが、、、モノによっては人類には早すぎる、そんなのも含まれているため、誠に不本意ながら掲載順は調整してあります。

苦手な人は、植物と可愛い寄りの虫さんだけ楽しんで、"アイツ"が出てくる前にブログトップにワープしてください…他でもないご自身のために。

 

野鳥ツアーもずっとハイドに座ってると腰が痛くなる。歩かせろ歩かせろと脚が疼くので、そうしたらお散歩タイム。

鳥はまともに見えないが、両脇の葉っぱを丹念に探していけば、あんな虫さんやこんな虫さんとの出会いがある。もっとも、時期は外しているのが残念。

 

でっかいヤシだ。葉っぱの存在感が凄い。

厳密にいえば、葉は、幹から生えてる軸から左右に伸びている一枚一枚。これが鳥の羽根みたいに一枚のでっかい葉っぱを成している。

中には写真のように、丸っこい実を房状につけているヤシも見つかる。鳥に虫に植物に、多方面にアンテナを張って歩くとなかなか進まない。

このヤシ、ガイドさんはパームだと説明してくれたが、なんかパームヤシとは違うぞ??

そういう違和感があったら、とにかく写真に残しておく。それで帰って調べてみて、これはシュガーパームというヤシであると分かった。樹液から糖蜜が採れる、熱帯雨林に自生するヤシだ。

一方のパームヤシは工業・食品に広く利用される種。逆に森を切り拓いて、プランテーションで栽培されるような種だ。そもそもこんなところにないし、あってはいけない。

こっちはバショウ(芭蕉)。まだ葉っぱが一枚だけで、なんだかド〇えもんのバショー扇みたいでかわいい。本家の芭蕉扇もこのくらいのサイズなんかな。
この株が葉っぱを何枚もつけるまでには、まだまだ何年もの月日がかかるのだろうな。

同じバショウの仲間、バナナは植物園でよく見るよね。こんなのがそこかしこに自生して、いろんなステージを見られるのも現地ならではの発見。

 

倒木が道をふさいでたので、かわすのに手をかけようとしたら、またアリさん。先日も登場したツムギアリさんだ。

ツムギアリ (Puff-throated babbler, Pellorneum ruficeps

アリは きょうも はたらいている ♫
アリは いつも はたらいている ♫

そんな健気にはたらくツムギアリさん、実は東南アジアではとってもポピュラーな食材らしい。なぜ...???

オウサマワモンチョウ(Tufted Jungleking, Thauria lathyi

タテハチョウの仲間。Tufted Junglekingとは、いかにも強そうな名前だ。

この個体は乾季型のメス
その同定にはかなり苦戦した。蛇の目や白い帯。簡単に絞り込めると思いきや、たった1枚に数時間かけてしまい、最後はChatGPTに応援を頼む事態となった。

きちんと表翅の写真も撮っておくべきだったねと、また一つ(不要な方向に)賢くなった。気になることは調べないと気が済まないタチなので、これはこれで楽しいのだが、このまま生きてたら、宿題ばっか増えて時間が足りなくなるなと常々感じる。

さて。補足すると、東南アジアは雨期と乾季があって、それぞれで発生した蝶は、同じ種であっても見てくれが変わるものがいる。通常、乾季型のほうが長命で、かつ地味。だから同定が難しかった。雨期に大発生するほうはハデハデな色をしていることが多い。

 

日本でも、春型夏型で色や模様が変わる蝶がいるよね。身近なところではナミアゲハ。オレンジや青の模様、実は夏の個体の方が薄い。蝶の世界は奥が深いのだ。
ミドリシジミなんて雌のA型、B型、O型、AB型まである。これが分かってしまうようだと、もう手遅れかもしれない。

 

オンブバッタの仲間(Slant-faced Grasshopper, Atractomorpha sp.

日本でもお馴染み。メスがオスをおんぶしているからオンブバッタ。
ここのは日本のより青みがあってキレイだね。同定は諦めたので、sp.をつけて、〇〇の仲間=speciesとひとくくりにしておく。これは虫屋さんの流儀だ。

イトトンボの仲間(Coeliccia sp.

トンボやチョウであれば、飛んでたり、葉っぱの先に止まってたりするので分かりやすい。写真も考察も勝手に増えていく。
しかし小さい虫さんの場合、葉っぱを丹念に見て、時には裏返して。ちゃんと探し回らないと見つからないのだ(当たり前だ)。

テントウムシの仲間(Ladybug)

目線を合わせる。虫さんの世界ってこうなってんねんな。

ツマグロオオヨコバイ? 近縁種? (Sharpshooter, Bothrogonia sp.)

こちらはたまたまひっくり返した(というか葉っぱがデカすぎて、「潜りこんだ」という表現が正しい)葉っぱに居たオオヨコバイ亜科の昆虫。
もう、見てびっくり。ほとんどバナナムシの色違いなんです。ポケモンの色違いに出会ったかのような、なんというか感慨深い気持ちになる。
※有識者意見ではBothrogonia additaという種ではないかとのこと。他に、Bothrogonia ferrugineaという種の可能性もあり。日本のツマグロオオヨコバイはBothrogonia japonicaという種で、属レベルまでは一緒でした。

とまぁ、こんな感じで、少ないながらもかわいい虫さんの収穫はありました。

 

植物ウォッチングに戻る。
この樹。もはや何がどうなってんのか、皆目見当がつかない。
促されなかったら、この場で1時間は考え込んでたかもしれん。

今見えているのは根っこ?幹? もしやツタ植物なのでしょーか。。

 

ついでに歩いてて見つけたお花も載せちゃう。種名は分からないので、貼るだけ。

これは熱帯雨林っぽい一枚。地面から直に花が咲いているように見えて面白い。

これはイチジク。Part1でも登場した幹生果である。

虫さんがニガテな人はここまで! 以下のリンクからトップに戻りましょう。

 

 

 

3...

https://tatstory.hatenadiary.jp/

 

2...ザワザワ...

https://tatstory.hatenadiary.jp/

 

1...ザワザワ...ザワザワ...

https://tatstory.hatenadiary.jp/

 

コガネグモ科 トゲグモの仲間 (Spiny-bellied spider sp.)

とんでもない色彩のクモさん出ました。なんか糸も2本出とるし。
よくよく見てみればかわいいんだけど、距離があるから愛でられるのであって、こんなんがいきなり服についてたら声上げる自信ある。ちょっとこのビジュは想定を超える。

イナゴ科 イナゴの仲間 (Locust sp.)

まぁ、まだ許容範囲やんね。

バッタ科 フキバッタの仲間?

そろそろダメな人が出てきそう。

カタツムリの仲間

これはえぐい。ボディの色が見たことない色しとる。

オオカギバの仲間?

チョウチョさんの幼虫ではなく、カギバガという蛾の幼虫  Σ( ̄ロ ̄lll)
蛾といえばあのネタ。"蛾の曲"が頭について回って離れない。あれ、なんていう曲名だっけ。。
 ↓ 蛾の顔が見たい人は下記リンクからどうぞ ↓ 

https://www.youtube.com/watch?v=GwhKwWgr_Ck

ヒトリガの仲間

こんなのも蛾の仲間。蛾にはいろいろなフォルムがあって面白い。

ムシヒキアブの仲間

アブとブヨはフィールドワークの大敵。ずっと飛び回ってて鬱陶しいったらありゃしない。でもムシヒキアブは人間には嚙みつかず、専ら昆虫を狩ってくれるよい子たち。

好奇心に駆られて見てしまった虫嫌いの人は、ここまででトップにお戻りください。次はアイツが出てきます。忠告しました。

https://tatstory.hatenadiary.jp/

 

 

 

カマドウマの仲間

出た。竈馬。しかも東南アジアサイズ。

めっちゃいました。特にハイドのまわりはいっぱい。こんなんがのっそのっそ地上を歩いている。恐怖でしかない。テンションは上がりつつも、あっち行け~って念じてしまった。

 

最後。やばい色したムカデ。枝でつっついて遊ぼうとしたら、ガイドさん、これ毒があるからねって、危ない危ない。

虫さん編はPart9に続く。Part9は面白い虫の紹介なので、虫嫌いの人も是非ご覧ください...って、ここまで残ってる人は関係ないか。

前日のガイドでは、道路を全長6mのボアが横切っていたらしい。熱帯雨林って、すごいところだ。

ベトナム 野鳥ときどき昆虫 (Wild birds & insects in Vietnam, Part 7)

オレンジジツグミ(Orange-headed Thrush)2025
ベトナムで生き物を観察しました。

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続けて同じ公園でのガイドさん同伴の野鳥探し。

C.P. National Park

ここでの活動時間は昼食を含め、06:00~15:30と長丁場。そのうちの半分は、Part6記事のような散策。そして残り半分はというと、「ハイド」という観察小屋の中で、ただひたすら、じっと鳥を待つというものだった。今思えば、このあたりは頼めば柔軟に組んでくれたかもしれない。

小屋といっても、防水シートとネットで空間を仕切っただけのもの。観察者はカメラを据えて、鳥が来るのを待つだけ。というものだ。文字通り、鳥から観察者をHide=隠す機能がある。

で、ハイドからの前景が写真。見えないのなら、見える場所を作ってしまえばいい。ついでに水場なんかも作って、自分が探すのではなく、鳥に来てもらおう、というのが趣旨らしい。東南アジアには、このハイドが設けられている場所が非常に多く、日本から東南アジアへの野鳥撮影ツアーにも、当たり前のように「ハイドで撮影」とか書かれている。

そういうわけで、珍しく、動かずに撮影したものが以下になります。

ムナフジチメドリ (Puff-throated babbler, Pellorneum ruficeps

ハイドで腰を下ろして待つ。目線の高さに藪が来たことで、その中を小鳥が動いている様子が分かる。ジャングルの藪の中ってこうなってるんだ、鳥ってこう動いてるんだと、さながら水族館にいる時を同じような感動を覚える。

最初に出てきてくれたのは、ムナフジチメドリさん。どこで区切ったらいいか分からん名前をしている鳥。特徴は、赤い頭とお胸(ムナ)の斑(フ)。ジはどこから来てんのかな....。海外の鳥は英名のまま覚えてしまった方がいい気もしてきたぞ?

小鳥の中でも地面付近でチョロチョロする鳥は、ハイドからだと観察が容易だ。 

クビワチメドリ (Rufous-throated Fulvetta, Schoeniparus rufogularis

同じくチメドリの仲間。首に輪の模様があるところからつけられたみたい。英名はRufous=赤褐色からとられていて、多少命名規則が分かりやすい。

チメドリ類は非繁殖期には群れを形成して、複数羽で動き回る。観察が容易だと言っておきながら、あっちこっちで高速で飛び回るもんだから、わが固定砲台はなかなか捉えきれない。結局、眺めているばかりとなった。

色合いがジャングルに溶け込みすぎているのよ、あなたたち。フォーカスが迷っているうちにいなくなってしまう。さすがに学んで、途中から手動フォーカスに切り替える。

 

さて、チメドリ(知目鳥)というグループの鳥、実は日本には1種も在来分布していない、馴染みが全くない鳥だ。が、一方で同チメドリ科のガビチョウソウシチョウが全国的に外来種として分布し、ウグイスなど藪を好む鳥を蹴散らしてしまって大問題になっている。

ガビチョウ(Huamei)

ソウシチョウ(Red-billed leiothrix)


なのでチメドリと聞くと、外来種のイメージが先行してしまうのだが...。実際見てみればかわいい小鳥さん。そして歌が上手い! だから日本にも連れてこられちゃったんだね...。

オレンジジツグミ (Orange-headed Thrush, Geokichla citrina

続いて姿を見せてくれたのは、オレンジジツグミというツグミの仲間。
インド~東南アジア~中国南東部にかけて分布する鳥らしい。こんなオレンジの鳥がいるなんて知らなかった。

ツィーっていうツグミ特有の地鳴きは、森の中ではよく響く。だから、「あ、ツグミの仲間いるな」とは感じてたのだが、その中の一つがこの子。姿を見せてくれてありがとう。

オレンジの見てくれと、目元のバンドマンみたいな模様が、只者ではない感を醸し出している。

一方で背中は光沢のあるお上品なグレー。
これはかっこかわいい。形容する語彙力が在庫切れとなった。

嘴に泥がついている。地面に潜む昆虫やミミズ類をGETするために土や葉っぱをガサゴソしている。 

5分ほど滞在して、どっか行っちゃった。この枝がお気に入りなのかな。このコテっとした感じがツグミ類の押しポイントなので、布教をしたい。

 

時間差で同じ枝に別の鳥が止まる。レンズを向けられる角度が限定されているので、この枝は(自分の位置からは)数少ない狙い目の枝なのだ。

アカハラシキチョウ(White-rumped Shama, Kittacincla malabarica

これも見るまで存在を知らなかった鳥。お顔はキビタキやオオルリと同じ、ヒタキ類のかわいいお顔をしている。ただ尾羽が長い!

この鳥はヒタキの中の「シキチョウ」と呼ばれるグループの鳥らしい。

英語だと、Magpie Robins または Shamas。
Magpieはオナガやカササギのような鳥のこと。
Robinはコマドリやコルリのような鳥のこと。

しょうもないことばかり考えているので、え?どんなルールで名前付けたの?って、ツッコんでしまいたくなる。どっちでもねぇじゃん!って。調べ始めてまた手が止まりそうになったので、ここでやめとこう。

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ここから先は、ちょっと変わった写真が並ぶ。
どう変わっているかというと、レンジャーさんが「生き餌」や「鳴き声の録音」で鳥を誘引し、そこに現れた鳥さんたちを撮影したものなのだ。
色々と言いたくなることもあるかと思うが、生き物の保護、森の保全にあたっているレンジャーさんが色々と思案した末のことなので、ここは郷に入っては郷に従え、ということで。

アカハラシキチョウ(White-rumped Shama, Kittacincla malabarica

オレンジジツグミ (Orange-headed Thrush, Geokichla citrina

アオアシミヤマテッケイ(Green-legged Partridge, Tropicoperdix chloropus)

まぁこんな感じで、ばらまかれたエサ(ワーム)を食べにくる。要はここまでしないと、鳥が観られない、そういうことらしい。野鳥観察というよりは、動物園で鳥を観ている感覚に近いかな。あと、個体数の少ない野鳥については給餌の意味合いもあるのだろう。

※ここでの誘引行為はレンジャーが管理のもと実施している正式なものです。ガイド料はお猿さんをはじめ生物の保護事業や森林の保全事業に充てられています。
※一般人が撮影のため、餌付けや音声により誘引を行うことは多くの場所で禁じられています。モラル的にも全く認められるものではないので、ご注意ください。

 

実はもう一種、ハイドで観られるかもと聞いていた鳥がいる。声を聞いただけで観ることは叶わなかったが、その名をミドリシマヤイロチョウという。

ヤイロチョウというグループ、八色鳥と書かれるだけあって色彩豊かな鳥たちの集まりなのだが、その中でもこの種はとんでもないビジュアルをしている。いつか会えるだろうか。

そしてヤイロチョウは声もきれい。写真の代わりに現地で録音できた生の声(?)を貼って、Part7を締めくくるとする。

まず囀り。つまりミドリシマヤイロチョウのオスの求愛ソング。
ハイドではなく、観察路の脇の斜面の藪の中で囀っているのを収録した。
日本のヤイロチョウが激レアなのと比べると(見たことがない)、ここの個体数は異常だ。200m進むと次の個体が鳴いている。さすが熱帯雨林。

 

つづいて地鳴き。「ここにおるよー」みたいな?

ヤイロチョウの地鳴きは、まるで猫みたい。鳥の鳴き声は面白い。

ベトナム 野鳥ときどき昆虫 (Wild birds & insects in Vietnam, Part 6)

キマユムシクイ(Yellow-browed Warbler)2025
ベトナムで生き物を観察しました。

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まだまだ続くベトナムの生き物記録。まだ野鳥編が2つと、昆虫編・植物編が1つ残っている。写真に比例して考察も山積みだが、深みにハマり出すと記事が止まるので、ここは勢いでサクッと仕上げてしまうことにしよう。

C.P. National Park

最初の記事と同じ場所にて、ちょっと変わったバードウォッチングをしたので、写真を貼っていく。

この公園には朝6時すぎに到着する。
こんな早朝なら鳥さんの鳴き声でいっぱいだろうと車から降りると、違う。
聞いたこともないような異様ともいえる鳴き声。そして思わず後ずさりしてしまうような、桁外れの音圧。なんなんだこれは...!!!

 

Sonic Visualiserで可視化してみると、ご覧の通り。謎の声が暴れまくっている。
これ、ソナグラムというが、初めて見る人のために、ざっくりてきと~に説明しておく。
横方向が時間。ここでは0~25秒の間に、レコーダーにどのような音が入ってきたか記録されている。そして縦方向が音の高さ。左の軸は周波数で、対数軸で表示されている。人間の声は通常100~300Hzなので、このグラフだと最下層に位置する。色の濃さが音圧で、強い音ほど赤く表示される。

まず、鳥の鳴き声。このレコーディングでは2kHz~14kHzに分布しているのが分かる(人間の使用する音域とは大きく異なる周波数帯なので、慣れてくると人と会話しながらでも鳥の音を拾うことが出来る、そのカラクリはここにある)。

次。恐ろしさまで感じてしまうほどの、700~1500Hzの真っ赤っかの鳴き声。一音節が長い。色々なパターンのコールが存在している。そしてかなり多くの個体が鳴いていることも分かる。

最後、最下層でぶつ切りに、バーコードみたいに入っている音。これはヒトの会話を拾ってしまったんですな。普段ならカットするんだけど、比較用に残してみました。

 

さて、これはいったい何の声でしょう。もう一度貼るので聞いてみてね。

たぶんお気づきだろうと思うが、答えはこのページの一番下に書いておきます。

 

初めて聞く鳴き声に感動したあと、鳥探しが始まる。野鳥ツアーのガイドさんが同行してくれるのだけど、さぁこの密林でどうやって探すのだろうか。ワクワクして森に入る。

...そんな希望は30分歩いて打ち砕かれる。茂りすぎてるのだ。

こういう1本道に出てこない限り、姿を見ることは難しい。いや、鳥自体は移動してるからこの道をバンバン横切ってるのだけど、歩きながらそこにヒットする、というのはなかなかの確率だ。ま、ジャングルでの鳥探しはレベチ、それが分かっただけでもめっけもんである!

とはいえ、植生も昆虫も、とにかくスケールがデカいので、歩いているだけでも楽しい。ちょっとした川口とひろし探検隊気分である。

 

というわけで、まともに姿を見ること自体困難なので、以下の写真からはクオリティという概念が消えます。

ホオジロハクセキレイ(White Wagtail, Motacilla alba leucopsis

広場にて。力尽きたチョウチョさんをお召し上がりになってます。

もしかして、そのチョウチョさん...スソビキアゲハさんでは  Σ( ̄ロ ̄lll)

 

続いて、森の中。茂みの奥底でなにやらモゾモゾする鳥。こういう時双眼鏡は非常に役に立つ。

ノドグロサイホウチョウ(Dark-necked tailorbird, Orthotomus atrogularis

Part3でも登場したお裁縫をする鳥。羽繕い中でした。機材と腕の問題もあるが、結局こんな感じの写真しか残らないのだ。雰囲気は伝わるのでよし。 

 

このサイホウチョウを見ていると、背後から鳥の群れが近づいてくる。チャンス!
20羽くらいで、色々な鳴き声が混ざっている。これは混群だ。

鳴き声から、ガイドさんがあれとこれとあれだよって、英語で種名を説明してくれる。助かる!

キマユムシクイ(Yellow-browed warbler, Phylloscopus inornatus

この子はキマユムシクイ。ムシクイという鳥の仲間で、眉が黄色いことから(そうかな?)その名がついた。 

この鳥は日本でも稀に見られる鳥だ。鳴き声が特徴的で、チュイッチュイッ、とかわいい声で鳴く。そんな鳥がここには普通にいる。ところ変われば、である。

録音してみました。

また、ソナグラム。7秒目からのナイキみたいな形をしているのが、キマユムシクイの地鳴きだ。鳴き声を可視化してみるってのは、やってみるととっても楽しい。

続いて、チメドリという種類の仲間が続く。ちんまい写真になっちゃったので、びよーんってして見てください。

ムナフムシクイチメドリ(Pin-striped Tit-babbler, Mixornis gularis

ウンナンチメドリ(Yunnan Fulvetta, Alcippe fratercula

アオチメドリ(White-bellied Erponis, Erpornis zantholeuca

あと、写真に収められなかったが、この現場には以下の鳥も混じっていた。

 

という感じで、森の中を歩いての鳥探しはなかなか難しいものだった。で、バードガイドはこれで終わりかというと、実はそうではなくて、写真を他にも撮れたことには撮れているのだ。密林で鳥を観察する方法、種明かしは次回。

 

クジャク(Green Peafowl, Pavo muticus imperator

おまけ。施設のそばでウロウロしていたマクジャクさんたち。日本の動物園でもお馴染みのクジャクさんだ。ここに居ついてしまっているらしい。

野鳥編はPart 7に続きます。

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最初のクイズの答え。

お猿さんでした。ここでは20種くらいのお猿さんが保護・研究のため、センターで暮らしている。その中にはあの白パンのお猿さん、デラクールラングールも含まれている。人間の都合で追いやられて、数を減らしてしまったお猿さんたち。
どうか元のようにのびのびと暮らせますように。

 

ベトナム 野鳥ときどき昆虫 (Wild birds & insects in Vietnam, Part 5)

スキハシコウ(Asian Openbill)2025
ベトナムで生き物を観察しました。

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T.N. Bird Park

前回の記事は「ボートに乗っての観察と撮影」。今度はボートを降りて、対岸の展望台まで延々歩いて、そこから観察した写真が中心となる。

高台はこのように、湿地帯を見下ろせるような形になっている。う~む、ずいぶんと人間の好きなように造成されているな、とも思ってしまうが、スキハシコウさんはこの場所を気に入ってコロニーを作っているので何も問題はない。

スキハシコウ (Asian Openbill, Anastomus oscitans)
アオサギ (Grey Heron, Ardea cinerea)
ダイサギ (Great Egret, Ardea alba

人間の手の届くところ、だけではなく、山も含めたこのエリア一帯がコロニーとなっている。したがって、夕刻にはここに舞い戻ってくる鳥たちで、谷が埋め尽くされる。それがBird Valleyといわれる所以。

はるか彼方にはアオサギの塒。

ダイサギが帰ってきた。曇り気味で真っ赤な空とならないのが実に惜しい。

 

他所でご飯を採ってきたスキハシコウの親鳥もぞくぞくと帰ってくる。スキハシコウは群れで飛んでくる感じではなく、それぞれ好き勝手に帰ってきている感じだ。

滑空時は脚ピン!

こちらの個体は旋回しながら降下中。こういうときは脚が降ります。

こちらではアオサギに追われる(ように見えているだけ)シーンも。基本こいつらは喧嘩しないはずだ。

 

ボートで観た時より、明らかにスキハシコウが増えた。親鳥が捕ってきた獲物はすぐさま子ども・幼鳥・雛のもとに。ここにはいろんなステージの家族がいる。

お? サギが乱入し始めたぞ???

 

お目当てはおこぼれ。親鳥が"そのう"から貝やら何やらを吐き出して与える、そのおこぼれを狙っているようだ。給餌シーンはずっと動画にしていたので、雛の姿や給餌シーンの写真は一枚もない。ミスった!

動画にはかわいい雛、親鳥の給餌、コサギの乱入、対岸に届いてくる雛の声、全部入っています。ご覧あれ。

 

以下YouTubeのリンク。給餌シーンは二つ目の動画に。

 

シロハラクイナ (White-Breasted Waterhen, Amaurornis phoenicurus)

もう一種。コロニーの下でなにやら動く物体。正体はシロハラクイナの家族でした。
黒いちっこいのがシロハラクイナの雛で、全部で4羽いる。

シロハラクイナ石垣島など南西諸島では繁殖している鳥だ。この鳥に限ったことではないが、残念なことに、観光地では観光客によるレンタカーでの轢き逃げ事件が後を絶たない。どうか根絶されますように。

 

Part6に続きます。  

ベトナム 野鳥ときどき昆虫 (Wild birds & insects in Vietnam, Part 4)

スキハシコウ(Asian Openbill)2025
ベトナムで生き物を観察しました。

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予想もしないお猿さんとの遭遇を果たした前回。そこからお昼を挟み、また別の公園へ移動する。

次は通称Bird Park、鳥の公園。

T.N. Bird Park

ここはBird ParkまたはBird Valleyと呼ばれている観光地。サギやコウノトリのコロニーがあり、日没時には、何千何万の鳥さんたちが、帯のように連なって戻ってくる、そんな壮大な光景を見ることができる。ただしコロニーまではボートに乗って行く必要がある。

それ以外の場所は植物園としても整備されており、残念ながらその土地「らしさ」は少し失われている。最も、それを求めている人間なんてほんの僅かだろうが。とはいえ観光地としては楽しいところなので、帰巣・塒入りの時間までは公園のなかを散歩しよう。

※ カエルさんが登場するため、誠に不本意ながら掲載順を調整しております。

コシジロヒヨドリ (Sooty-headed Bulbul, Pycnonotus aurigaster)

顔回りが黒くて、下尾筒≒お尻が赤い(この写真では隠れている)のが特徴のかわいいヒヨドリ。赤いアクセント以外はモノトーンの控え目な鳥さんで個人的には結構好み。

この直後、おムネが真っ赤なタイヨウチョウに遭遇するも、写真に残すことはできなかった。残念、また次の機会に。

紫がキレイな蓮。葉のフチがギザギザ波打っている(ように見える)。

モンキアゲハ Red Helen P. h. nicconicolens

このチョウチョさんは日本にもいるよね。右の個体は蜜を吸っているところ。左の飛んでる個体を見ると、ストローは飛んでる時、丸めてあるのね。

飛んでる時の脚の位置が、ちょっと嫌だなと思うのは私だけでしょうか...。バタ〇リーやアゲ〇ントのイメージに引っ張られているのかな...?

 

右の個体をドアップで。口吻(こうふん)をぶっさして蜜を効率よく吸い上げる。ちょうどあのあたりでストローが折れ曲がるようになってるんだ、と、写真に撮って初めて気づく。

...とここで、いつもの悪い癖。
花の蜜は、口元までどうやって吸い上げられているのだろう???

よくよく考えてみれば、花の蜜は非常に粘っこい。先端を浸しただけで勝手に水が上がっていってくれる、そんな毛細管現象も役には立たない。注射器のような極細の管でハチミツを吸い上げてください、っていっているようなもの。詰まってしまって吸えるわけがない。

 

で、調べてみました。ただ、説明するのがどちゃくそ大変なので、気が向いたら、別に記事にしようと思う。要点だけ書きとめると、

  • 口吻はストローのような管ではない。断面がCの形をした筋肉(ガレアという)が2つ組み合わさって、内壁による管を作っている。
    人間でイメージするなら、舌をCの字に丸める。2本用意する(?)。それを合わせて1本の管を作る。それを伸ばす。そんな感じ。
  • したがって先端に穴が一つ、ストローや注射針のように空いているわけではない。
  • 蜜は、先端 数mmを使って吸い取る。先端に付着した蜜はCの内側へ移動させる。
  • 内側に移動した蜜は、口元のポンプ(灯油シュポシュポみたいなの)で吸い上げる。ただし蜜は粘度が高く、細い管を通すと、普通は抵抗で詰まる。マイクロ気泡を使うなど、蜜の抵抗を減らすための仕組みがいっぱいある
  • 水を飲むときは少し上の方で毛細管現象とポンプを使って吸いあげる。
  • 羽化したての蝶は、ガレアがくっつく前の口吻が2本観察できる。

というわけで、ちゅーちゅー吸っているわけでは全くなかった、という衝撃でした。じわぁ~、じゅるっじゅるっ、て感じかな。

さて、チョウチョさんに一つ教えてもらったところで、コウノトリさんのコロニーに移る。このコロニー、湿地帯に無数のコウノトリさんやサギさんが好き勝手に巣を組み上げてできている。サギなど大型の水鳥は好んでコロニーを作るのだ。

 

 

3枚いっぺんに並べたが、湿地の中の灌木や木に巣を構えているのはコウノトリの仲間の「スキハシコウ」。山あいでぽつぽつ見える白いのはアオサギダイサギなどのサギ。

ボートは湿地の中まで食い込んでいき、コウノトリさんの子育てを間近に観察できる、というわけだ。

スキハシコウ (Asian Openbill, Anastomus oscitans)

このようにして、天敵のアクセスしにくい場所に、お椀型の巣を集団で構える。

しかしとんでもない密度。コロニーというのはこういうものなのか。

密集しているところではもはや巣の境が分からないことに。ここに写っているのは右下、右上、中央、左下の4家族。コウノトリの仲間なだけあって、子どももデカい...!

ポジション取りに負けちゃったのか、無謀なのか、こんな不安定な場所にも。とっかかりさえあれば巣はどこでも作れるのだ。

いったいあんなデカい図体で、どうやって組んだの??

休憩中の親鳥や巣立ちした子どもは湿地でエサ取りをしながら、こうやって集まって休んでいる。

 

親鳥はエサ取りに巣材集めにてんやわんや。飛ぶときは脚が後ろに伸びるタイプだ。

スキハシコウは下嘴がストレートではなく、湾曲して反り返り、ピンセットのような形をしている。これなら赤ちゃんの揺りかごだって、運ぶことくらいわけない。

枝への止まり方にも注目。ただ乗っかっているだけだ。

 

嘴がまだ黒だったり、色が薄かったり、羽毛が茶色っぽかったりするのが子ども。

 

さて、このスキハシコウを含めたコウノトリのお話。
日本で観られるのはコウノトリ。個体数はとっても少ない。というか、一度野生絶滅している。その原因は乱獲やら農薬の使用やら色々とあるが、そこから関係者の努力とコウノトリ自身の頑張りで、今は少しずつ数を戻してきている。

ではスキハシコウも同じように個体数が減っているのかというと、むしろ逆、東南アジアで大繁殖している。特にコメ王国のタイではとんでもない数が生息しているという(ダーウィンが来た!で紹介されたのも記憶に新しい)。

なんでかは、番組が詳しく説明してくれているので割愛するが、ポイントは食性にマッチした特殊な嘴。残念ながら狩りのシーンを見ることはできなかったが、主なエサはタニシやドブガイといった淡水貝。それとあとは何でも食べる。

隙間の空いた嘴は、エサを点ではなく面で捉えることができる。それゆえ、捕獲してから、貝をくるくる回して、中身を取り出すまでがとんでもなく早い。

このように獲物を見定めて、

勢いよくパクリ! ...残念、空振りでしたぁ~

ダーウィンが来た!で放送されたタイの田んぼでの狩りは、そりゃもう早業で、ジャンボタニシを殻から器用に外してパクリパクリしていくもんだから、驚かされたものである。番組によれば、そのヒミツは嘴にあるという。

スキハシコウの嘴のヒミツ

実はスキハシコウの嘴、よく見ると下嘴(動く方。上嘴は頭骨に固定されている)の先端が、薄く鋭く、しかも右にわずかに曲がっているのだ。

同じように嘴が曲がる鳥としてイスカが知られているが、あっちは左曲がり右曲がりどちらもあるのに対して、スキハシコウは必ず右曲がりなのである。

これはジャンボタニシのような巻貝が殻を巻く方向と一致している。どのように役立つか、番組の内容を覚えている範囲で要約する。

  1. タニシを逆さにして、蓋を上に向ける。
  2. 下嘴の先端を蓋の隙間から差し込む
    (蓋は中から筋肉で固定されていて、外からは取れない構造)
  3. 差し込んだら、そのまま奥に突っ込む。
    すると、右曲がりの先端が貝殻内壁に沿って進む
  4. ナイフのような嘴先端が、蓋を閉じる筋肉を断ち切る
  5. 蓋が取れる。
  6. 曲がったピンセットのような嘴でスルスルと引き抜く。
  7. おいしく召し上がる...前に、毒のある部分を捨てる。
  8. おいしく召し上がる(ここまで10秒かからない)。

タニシが腐るほどいる。しかも他の鳥はタニシの蓋を開けられない。そういった理由で、どんどん数を増やしていっているようだ。

今回は動画も録っているので、スキハシコウの鳴き声に注目して再生をしてみてほしい。

 

チョウチョの口吻に、スキハシコウの嘴に、フィールドならではの学びがある回でした。なお、内容に正確性があるかは保証しませんのであしからず。カエルさんがニガテな人は、下にスクロールせずPart5へお移りください。

 

  

 

おまけ。エントランス付近でのさばってたヒキガエル。突起部がなかなか毒々しい色合いのヒキガエルさんだ。実際に毒も持っているので素手で触ってはいけない。

ヘリグロヒキガエル (Asian Black-spined Toad, Duttaphrynus melanostictus)

 

何か食べた直後なのだろうか。右っ腹が異様に膨らんでいる。

ベトナム 野鳥ときどき昆虫 (Wild birds & insects in Vietnam, Part 3)

ラクールラングール(Delacour's langur)2025
ベトナムで生き物を観察しました。

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前回のV.L. Nature Reserveは比較的マイナーな観光地だったのに対して、今度は超メジャーな観光地へ。特に生き物のアテがあるわけでもなく、ただ、石灰岩カルストを楽しもう!というのが目的。

T.A. Landscape Complex

前回とは異なりしっかりとした造りのボートで、およそ3時間のボートツアー。
ツアー時間や内容によって異なるルートが設定されていて、あんたはツアー1だからあっち、あんたは2だからこっち、この人達と乗り合いね。みたいな感じで結構いい加減に振り分けられていく。チケットは電子、ボートの数は数百をくだらない、前回とは比べ物にならない観光地だ。

景色自体は同じ石灰岩のカルスト地形。ただしこちらは洞窟をボートで突っ切ったり、上陸して寺社を巡ったりと盛りだくさんである。...反面、自由度はなく、好き勝手に鳥さんを観られないのは残念なところでもある。

 

前方の船団はこれから洞窟に入るところ。ライフジャケットのオレンジが目立つ。

洞窟の先はまた別のところ(岩山の反対側)に繋がっており、こうやって岩山を縫いながらグルっと一周するルートが設定されている。

前回(part2)訪れた場所よりも、岩山がもっさもさに茂っている。岩肌の武骨な感じもしっかり味わいたいなら、あちらもセットで訪れるのをおすすめしたい。あっちのが融通もきくし、ね?

 

もう陸という陸は全部植物で覆いつくされている。ここに分け入るのには相当勇気が必要だ。

 

いきなりお寺?の跡。洞窟を抜けた先にこんな光景が待っていたりして、なかなかのジャングル感を味わせてくれる。いや、ジャングルなんだけども。

 

色んな鳥が鳴いている。音が反響して聞こえる。非常によい。語彙力がない。

何が鳴いているのかは当然わからない。唯一、日本でも観たことあるキマユムシクイがチュイッ, チュイッと鳴いているのだけ。知らなくても、知ってても、耳が楽しい。海外探鳥のいいところだ。当然、密林の中で姿は一切見えない。でも鳴き声だけで十分。その感じはYouTube(下にあります)でお届けします。

 

そんなわけで、鳥が見られないのでただポケーっと景色を眺めながらボートに揺られる。あ、蓮の花。

 

ベトナムでは蓮の花や葉を使ったお茶がポピュラーで、中でも緑茶に蓮の花で香りづけしたフレーバーティーが人気とのこと。ベトナムはお茶も美味しいのだ。

水面近くから見るとこんな感じ。水も綺麗な青やね。

 

おケツがそろそろ痛くなってくる頃合いで、一度上陸。
こうやって、お寺や遺跡など、いくつかポイントがあって散策できるようになっているのだ。ツアー内容でルートが決められているから、別のボートを拾うことはできない。船頭のおばちゃんに、〇分後にこの△番のボートね。みたいな感じで言われて放り出される。

ただし集合場所(ボートの回航場所)は散策ルートの先だったり、元の場所だったり、きちんとコミュニケーションが取れてないとあとで泣きを見ることになる。

ここは何かのお寺があったところ。お寺さんの写真はないので、代わりにたい焼きくんに出演していただく。

わ! なんだコレ!

もはや元が何だったのか分からないほどの、素晴らしいツタの這い具合。こうやって文明は飲まれていくんだよって。自然って素晴らしい。

ノドグロサイホウチョウ(Dark-necked Tailorbird, Orthotomus atrogularis

その後は鳥さん探しに精を出す、がやっぱり陸に上がってても見えないものは見えない。唯一写真に残ったのは、ノドグロサイホウチョウ。巣作りでお裁縫をする鳥だ。
英名も"テーラー"と洒落た名前を冠している。

さてこの鳥、どのようにお裁縫するか。自分の動画ではないが、YouTubeをはめ込んでおくので見てほしい。

糸はクモの糸。布は葉っぱを枝に付いたままで、嘴で器用に糸を通してより合わせて...立派な巣を作る。

日本にも、同じような巣作りをする鳥がいて、名をセッカ(雪加)という。
数年前、NHK ダーウィンがきた!で、お裁縫して巣作りする小鳥として、その裁縫の場面が映像で紹介された。この2種は、実は兄弟のようなもの(といったら学者に怒られる)、同じスズメ目セッカ科の鳥である。血は争えない。

🐣
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雄大な自然を満喫し、洞窟も全部で5,6個通り抜けて(下のYouTube参照。水滴の落ちる音が反響して神秘的!ディ〇ニーのアトラクションみたいであった)、一応鳥も見られて、大満足のツアーであった。

...ただ、3時間は、長い。だんだんダレてきて、おケツが...などと感想戦に入る。聞けばボートは数百艘あるらしい。船尾のおばちゃんは、一生懸命英語を使って説明しようとしてくれている。

 

そのまま耳を傾けていると、視界の端、ボートの右後方150m、白黒の何かが動いた...まさか...!? 双眼鏡を覗く。

A White-Pant's! Over there!

とっさに出てきた英語がこれ。ちょっと興奮しすぎたかな。
でも前見てたら絶対気づかなかった。人の話を聞いてると、いいこと、あるんだねぇ。

ラクールラングール(Delacour's langur, Trachypithecus delacouri

こういうとき、換算900mmのレンズは非常に役に立つ。遠目からでもしっかりとお猿さんの姿を観察って...おばちゃん、ボートを近くまで寄せて行ってくれる。え!いいの!?

 

300頭ほどしか世界にいないというお猿さんが、4頭も目の前に。これで距離50mくらい。超望遠でお猿さん相手なら容易い、が船が揺れる揺れる。

水際の植物の葉っぱを、みんな仲良くもしゃもしゃ食べている。

ラングールはオナガザルの仲間。長いしっぽと、この種特有の真っ白いおパンツ、ツンツンの頭がよく見て取れる。それにお尻のシリダコまでくっきりと見える。...あれだったらボート座ってても痛くないだろうなぁ。

 

枝に巻き付いて身体を支えている。器用なしっぽだ。

こちらは頭部の白みが少ない個体。何を食べてますの?

こちらは大人びた威厳のあるお方。

あどけなさの残る方が手前で食べ始めた。か、かわいい...

葉っぱを手前に引き寄せ、パクリ。あなた、耳のフチも白いのね。

しっぽの長さは体長比で1.5~2倍ほどというのが分かる写真。だがこんな水面まで降りてきて、ワニとか巨大魚とかいないのよね?大丈夫よね?

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このあたりで、おばちゃんから無線の入った後続のボートが数艇集まってくる...集まるが、お猿さんの様子も見ずに10mを切る距離までボートを寄せていく! やめてくれ~と涙。だがお猿さんはシカト。ほう、大した度胸だ。

 

というわけでこのボートも少し前進して、のんびり観察タイム。他のボートが去ってもなお、お猿さんを愛でる。乗り合いの欧州の観光客さんよ、あんたらは巻き添えじゃ。そしてちゃんと目に収めておけよ、と双眼鏡を貸す。あとで思えば船上でコレはちょっと危なかったかな...

 

この子もかわいい...

最後は広角レンズに変えて。お猿さんたち、ご飯の邪魔しちゃってごめんよ。そしてありがとうね。

動画もあります。

 

あとでおばちゃんがGoogle翻訳で説明してくれたのだが、この個体群は、地域に再導入(reintroduced)された家族らしい。子どももここで生まれて、定着しているとか。

思わぬ出会いに感謝し、ボートツアーを終える。やっぱとんでもない数のボートだ。こんな行列、霞が関のタクシー列でも見ないぞ。というか需要を供給が上回っているとかいう、観光地では真逆の現象だ。

 

せっかくなのでもう何枚か。鳥さんの写真がないと、こういうの載せるしかなくなってくるのだ。

ベトナム飾りのランタン。ひらたく言うと提灯。

日本人にも馴染みやすい色使いでありがたい。

これは活け花?

Part4に続きます。  

ベトナム 野鳥ときどき昆虫 (Wild birds & insects in Vietnam, Part 2)

ダイサギ(Great Egret)2025
ベトナムで生き物を観察しました。

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前回の国立公園から場所を移し、今度は石灰岩地形が見事な景勝地へ。ベトナム北部の観光地といえばハロン湾だが、あれと同じ光景が陸上にあるのがニンビン省の推しポイント。地形学的な話をすると、中国の桂林からここまでずっと石灰岩層が続いている。だからみんな似たような光景になってる。兄弟姉妹ってことやね。

V.L. National Reserve

ここは絶滅危惧のお猿さんが生息していることで(界隈には)有名な観光地。観光客を待ちわびるおばちゃんたちの手漕ぎボートが並んでいる。入口でお金を払って、船頭さんにもチップを渡すシステムだ。

手前でわちゃわちゃしているのは、たまたま遭遇しただけの映画の撮影クルー。ここは映画業界に有名で、キ〇グコ〇グのロケ地でもあったらしい。

さてボート。というか筏。というかたらい? 幾分心配になる形をしている。これがズラぁ~...とまではいかないが、十何艘ほど並んでいる。おばちゃんたちはチップで日銭を稼いでいるようなものなので、サービスしてくれたら多めに渡すようにしよう。

手前のはいったい...?

 

さて、先に書いておきたいことは、ベトナムでいいなって感じたところについて。観光地も飲食店も、チップをチラつかせることもしなければ、強要する態度も出さないところが非常に好印象だった。まぁ人や地域によるとは思うが。ニンビン省がのほほ~んとしすぎているだけなのかもしれない。

その謙虚さには心打たれるものがあるが、それでは踏み倒されるばかりだろう。おそらく向こうも、相手を見て対応を変えているのではないか。きっと逞しい人たちに違いない。

 

🐣 🐣 🐣 乗 船 

このボート、侮るなかれ、結構な速度が出る出る。幅広で大きな揺れも少ない。というかおばちゃんが強力なジャイロセンサの役割を果たしている...!
それでちゃっぽん、ちゃっぽんと小気味よい音を立てながら、どんどん奥まで進んでいく。 

堰止湖+湿地+石灰岩の織りなす地形は圧巻。そして岩山の形がどれも奇抜。

 

下の方なんて浸食で脆くなって、張り出した感じに見えるのも面白い。今見えているのも、いずれ削れてなくなっちゃうんだろうね。 


 

近くの岩に目を向ける。もっさり草木がしげっているのがジオラマっぽくて、なかなかポイント高い。自然が作るとこうなるんやね。草木だけじゃなくてツタ植物もレースみたいに垂れ下がってて。こういうのは大好物なので、レンズを広角に直して何枚か。

お猿さんの話。このエリアには、絶滅危惧種(300頭ほどしかいないとか)のデラクールラングールというお猿さんが生息している。お尻が白いので、通称White-pants。
残念ながら、よほど強運の持ち主でないと、観ることは叶わない。あの岩に偶にいるのよねとか言われても、残念ながら、いないものはいくら探してもいない。

ただ観られなくとも、白黒のコントラストが美しい岩山に癒される。その白パンのお猿さんも、こうした景観に溶け込むために進化したのかなぁ。

 

岩といっても石灰岩なので、削られて、溶けて、こうした洞窟がいくつもできている。白と黒で、こんなギザギザしてて、日本ではあまり見られない光景かも。エッジの先端からは、鍾乳石みたいにポタポタ水が垂れてきている。水音が反響して、なんかいい感じだ。

 

こんなところにスズメバチの巣が!!

 

カワセミ(Common Kingfisher, Alcedo atthis bengalensis

さっきの洞窟が折り返し点なのだが、そこでチーチチチ...と、カワセミが飛んできた。止まった場所は分かったので、とりあえず広角で撮る。
望遠に付け替えて、転換、...にもたついてるうちに飛んで行ってしまった(当たり前だ)。一応写真には写っていたので、ヒマな人はどうぞ探してみてください。

 

...答えは、写真の真ん中の高さ、右端から1/4ほどのところ。肉眼でみるとこんな感じなのよ。

 

さて、行きはさっぱりだった鳥の出なのだが、戻ってくる途中で何種類か出会うことが出来た。

カイツブリ(Little Grebe, Tachybaptus ruficollis poggei

カイツブリのキュルルル...って鳴き声は、至るところで聞こえる。
日本にもいるやつやん~ (-_-)  ...とは思わずに、ありがたく観察観察。地図で見ると堰止湖っぽいけど、たぶん地下で水脈が繋がってるのかな? アルカリ化せず、お魚もちゃんといる。

しかしこんだけ広い水辺なんだから、カモさんくらいおるやろって思ってたのだが...東南アジアにはカモあまりいないのかな(美味しいから絶滅したとか?なんて)。

コシジロヒヨドリ(Sooty-headed Bulbul, Pycnonotus aurigaster

これは日本にはいないね。ヒヨドリの色違いさん。はるか遠くで木の実を啄んでいるのを見つけて、ボートからパチリ。

アカガシラサギ(Chinese Pond Heron, Ardeola bacchus

湿地帯なので、サギさんは大量。その中でも少数派なのがアカガシラサギ。日本でも見られる種であり、南西諸島には冬入って来ることが結構ある。夏羽はみごとな真っ赤が美しいサギさんである。

サギさんは背景に溶け込むのが非常に上手で、しかも鳴かないわ動かないわで、探すのに難儀する。これは数を重ねるしかないし、いくらレベル上げしても見つからない時は見つからない。


自分なりのコツをこの際書いておくと、違和感。それに尽きると思う。どんな場所に鳥が隠れてるかな、って想像しながら広く眺めて、例えば風じゃない草木の揺れ、シルエット、そういうのを違和感で見つけることかな。たぶん前世が鳥だったんだと思う。それで結構よく見つかるんだよね。

コサギ(Little Egret, Egretta garzetta
チュウサギ(Intermediate Egret, Egretta intermedia)
ダイサギ(Great Egret, Ardea alba)

続いて、この辺りの湿地を塒にしている大量の「白鷺」 さんたち。こんなランドスケープを背景に飛んでりゃ、見慣れたサギさんだって何割増しで美しい。

サギさんは飛んでる時、足を後ろに伸ばして、首を縮めて飛ぶ。

ダイサギさん、塒へ急降下! 

 

そして集まって...

 

...あれ、左下に青いのがいるぞ...? 

 

セイケイ(Purple Swamphen / Grey-headed Swamphen, Porphyrio poliocephalus

ツル目クイナの仲間、セイケイさんに会えました。漢字で書くと青鶏。英語だとpurple。どっちともとれる絶妙な色合いのクイナさん。台湾に生息はしているので、南西諸島ではたまに飛んでくるらしいが、本土では記録ないんじゃないかな。この子は初めて見た。

 

しばらくそこで食事してくれていたので、ボート止めてもらい、双眼鏡でもゆっくり観察することが出来た。もちろん、肉眼だとちんまい青い何かにしか見えないが...観察してみればグラデーションがめちゃくちゃキレイなのである。日が陰っていたのも幸いして(ピーカンだと逆に観にくいのだ)、その美しさは十分堪能できた。

...首を上げて、辺りを見回す。気にさせちゃったかしら?

 

東南アジアは、セイケイの仲間のなかでも、頭が灰色に近い種が生息している。昔はセイケイ(Purple Swamphen)の亜種だったのが、研究が進んでハイガシラセイケイ(Grey-headed Swamphen)という独立種になっているらしい。詳しくはよう分からんので、日本でもそのまま通じる「セイケイ」とひとまとめにさせていただく。

 

お、移動し始めた...

 

あ、飛ぶ... 

なんとか、飛び出すところ数枚が写真に残った。脚長っ! 羽根キレ~イ!

...飛ばそうとしたわけじゃないし、素振りもなかったけど、もし気にさせちゃってたらゴメンよ。こういう時、勝手に飛んだのか、自分が飛ばしたのか、分からないからちょっとフクザツな気持ちになるよね。

 

そんなこんなで、セイケイさん飛んだあとはサギさんの塒観察を楽しんで、ボートクルーズは終わり。おばちゃんありがとうね。

...と、戻りがけにまた別の鳥さんが。まだ終わらなかった。

ホオジロハクセキレイ(White Wagtail, Motacilla alba leucopsis

竹の上にちょこんとしているのは、ハクセキレイの亜種、ホオジロハクセキレイ。日本のハクセキレイ、通称トコトコ鳥は、顔に黒いデザインが入っているが、この子は別亜種なので頬が白っぽい。日本にもいることはいるが、本土部では非常に珍しいのではないだろうか。

それと、ハクセキレイは道路をトコトコ歩いてるイメージしかないので、竹に掴まっている姿は新鮮! ってか、竹って湿地から生えてくること、あるのね。そっちにもビックリ。

 

さらに、並んでるボートが見えてきたところで、手前の茂みにちょこまかする小鳥が。ウグイスっぽいけど、尾っぽがやたら目立つぞ....? 

 

まぁ、ちょこまかするので移動する船からの観察は大変。無理やろなぁと諦めて眺めてたら、奇跡、一瞬手前にも出てきてくれた。そっとレンズ向けて、ピント合ってくれ~って念じながらシャッターを切る。

アジアマミハウチワドリ(Plain Wren-warbler / Plain Prinia, Prinia inornata herberti

ピント合ってた。よかった。
この子は日本にはいない鳥。セッカの仲間のハウチワドリ=羽団扇鳥である。 長い尾っぽをクルクル回しながら移動する様がかわいい。

お背中も見せてくれました。

ふむふむ。漢字通り、羽を団扇のように動かすから、羽団扇鳥...。と、ここで問題が。

尾羽の動きを例えて言ったのか、翼の動きを例えて言ったのか、何処を探しても分からないのである。 

それで、ま~た悪い癖。これのせいで記事が進まないが、気になることは調べてみよう!
その結果、ebirdさんにヒントがあった。"produces snapping sounds with its wings." 

へ? 翼で音出すんか? カラ類が羽根バタバタして羽音立ててるのは見ることがあるが、そんな次元では無さそうということだけは想像がつく。そんな昆虫みたいな芸当、動画があるなら見てみたいなぁ~と、調査開始。

 

🐥
🐥
🐥
🐥

...結論、わかりませんでした。
ただ、音は分からないけど、翼を震わせてる動画は見つかった。いい時代になったもんです。

 

ついでに、尾っぽを使った物珍しいシーンも、動画お借りします。
翼と尾、全部使って団扇みたいにしてるのは分かるね。

この鳥、面白い。引き続き調べていこう。 

 

というわけで、Part2はここまで。 結構凄い観光地だと思うんだけど、他所(翌日の目的地である)が人気過ぎて、こちらは今一つ盛り上がりに欠ける。でも、鳥さんにとってはこっちの方が快適だよね。

 

入口のお猿さんにバイバイを言って、この日の探鳥は終わり。 

Part3に続きます。  

ベトナム 野鳥ときどき昆虫 (Wild birds & insects in Vietnam, Part 1)

アオスソビキアゲハ(Green dragontail)2025
ベトナムで生き物を観察しました。

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ブログでは初となる、海外鳥見記事。ほんとはヨーロッパ編もあるのだけれど、順番を前後してベトナムでの探鳥からお届けします。

C.P. National Park

ハノイから南に車で数時間のニンビン省が、今回のフィールド。そして最初の目的地は、そのニンビン省にあるベトナム最初の国立公園。ここには手つかずの熱帯雨林が広がり、数多くの稀少種も生息している。だけでなく、稀少種の保護繁殖の拠点でもあり、多くのサルや爬虫類が展示されているのを観ることもできる。
ただし、何をするにもガイドが必要。勝手に入って、森林散歩しま~すってのができない点は注意。

熱帯雨林散歩。前日まで雨が続いたせいで蒸してて、いかにも熱帯雨林って感じ。この空気感は初めてだ。


そして葉っぱも木もバカでかい。これはヤシの葉っぱ。

ヤシの葉っぱの裏側。中央でクルクル巻いてそびえているのは、つる性の植物。熱帯雨林におけるこうした植物をリアナ Liana というが、それもとにかくバカでかくなる。

なんでこんな形をしてるか、詳細は不明。たぶんだけど、巻き付きながら成長して堅くなって、そのうち巻き付かれた木が朽ちて消失し、らせん状の巻き付いた証拠だけ残った。そんなところだと思う。


興味深いのは、こうしたつる性の植物が地面にしっかり根を下ろして未だに自立していること、そしてよく見るとスパイラルの側面から若葉をまだ生やしていること。生命力の強さに感心させられる。...巻き付く必要、なかったのでは...?

 

もう一つ面白い植物。イチジクの仲間だと思うが、幹から直接果実が垂れている!
イチジク自体も、無花果と書かれるくらいヘンテコだけど、これはそれを遥かにしのぐ変態さんだ。こういう形態は幹生果といって、カカオなんかでイメージはあるけど、それでも果実の枝が太くてなんか不気味だし、それが下向きに生えてるし、それでその先にイチジクっぽい実がなってるしで、脳が一瞬処理を拒否するようなビジュアルだ。




でもいい!いいぞこれは! こういう、自分の常識を平然とぶち抜いてくれるようなインパクトを求めてたんよ!

(これって、なんか、宇宙漂流記の、あの木のモンスターに、見えませんか...? こわ...)

 

なんとなしに撮った別の巨樹の皮目。皮目ですら、見たことない形をしていらっしゃること。植物観察だけでも何日もいられるぞここは。

 

続いて、倒木の上を、列を成して移動するアリさん。有識者からツムギアリっぽいとのご意見...! 確かにそうかも...! ありがとうございます。

ビンズイ(Olive-backed Pipit, Anthus hodgsoni

ここでの1枚目は、ビンズイ。日本でも普通にいる鳥、見ると安心するよね。でも咥えている芋虫のビジュアルよ。


続いて、開けた草地(開けた、ではなく、開いたから草地なのである)では、大量のチョウ。でも5月くらいの繁殖期は、チョウが帯のように大量に舞うんだと。その時期じゃなくて惜しいことをした。

ベニシロチョウ(Orange albatross, Appias nero

シロチョウの仲間。チョウって表と裏で全然色が違うから、開いてもらうまであなたは誰?ってこと、よくあるよね。もちろん海外が舞台なので、○○の仲間までは分かっても、種名までは分かるはずもない。帰国して、一生懸命調べたのである。もちろん、?の種もあるので、間違っていたらゴメンね。鳥はともかく、虫さんはお手上げじゃ。

ミスジ(Peninsular jester, Symbrenthia lilaea

タテハチョウの仲間。日本だと南西諸島で観られることがあるらしい。本州だとミスジの仲間はいっぱい観られるよね。みんな黒っぽかったりするけど。色彩がハデハデなのは東南アジアだからこそ。

カワカミシロチョウ(Common albatross, Appias albina

シロチョウの仲間。日本にはモンシロチョウやスジグロシロチョウがいるが、ここまで真っ白なシロチョウを観るのは初めて。まーじで美しい。神々しさを感じてつい拝んでしまうようなチョウさん。

タイワンスジグロチョウ(Common gull, Cepora nerissa)?

スジグロチョウの仲間。種名は推測。

マルサラコジャノメ(White-line bushbrown, Mycalesis malsara)?

これも推測。コジャノメの仲間(黒点がヘビの目=蛇の目に似ていることから)ってのは分かるんだけど、種名までは自信ありまへん。

キアネハレギチョウ(Leopard lacewing, Cethosia cyane

続いて、開いた姿が美しすぎるのは、タテハチョウの仲間のハレギチョウ。同じタテハチョウ科のツマグロヒョウモンに似た色彩を持つが、このハレギチョウは幼虫の頃はトケイソウ(有毒)を食草とする、毒蝶である。美しいものには毒がある。ツマグロヒョウモンは、別のカバマダラという毒蝶の真似っこで、あんな派手なオレンジをしている。



驚くのはまだ早くて、この裏翅がもっと複雑で鮮やかなこと。晴れ着=ハレギチョウはここから来ているらしい。これ描くのには時間かかりそう。

これは標本にするときどっち表にするかで迷うチョウさんだなぁ。いや、標本集めを目的に捕獲とかするもんじゃないけど。

こちらの御方は翅が一部欠けておられます。頑張ってきたんやね...涙


是非、何万匹も乱舞するという繁殖期に再訪してみたいものである。ホタルも凄いと教えてもらって、また行く理由ができた。

続いて林の中での写真。

ウスムラサキシロチョウ(Lesser gull, Cepora nadina

シロチョウの仲間。林の中、でっかい葉っぱに止まっているところをパチリ。

 

そして、この日は鳥さんがほとんど空振りだったのだが、それを一瞬でひっくり返してくれたのがこのチョウさん。最初、飛んでいるのを見たときはチョウかと疑った。だって軌道がツバメとかトンボとかのそれなんだもの。ヒラリヒラリ、ツバメ返しで、俊敏で、ちっこくて、止まるまでチョウって理解できなかった。感動もの。

アオスソビキアゲハ(Green dragontail, Lamproptera meges

裾引き揚羽=スソビキアゲハさんである。
唯一、この子だけが写真を撮らせてくれた。

このチョウさん、驚くことがイッパイなのである。
まず、翅の形がチョウ離れしている。まるで戦闘機のよう。それでいて、燕尾のような見事な裾。バランスが黄金比すぎて、一目ぼれ。一番好きな昆虫になった。

そしてトンボみたいに透明な翅。なぜ翅のそこだけ透明...?って思わずにはいられない、でもステンドグラスみたいな美しさ。これは惚れる。

まだプレゼンは続きます。飛び方。チョウチョのヒラヒラ...って飛び方をしない。初めて見たら絶対混乱するような動き...なのだが、YouTubeを探してみても、このチョウの飛翔動画がない。それほど撮影が難しいってこと。
観察してる時も不思議だったのだが、明らかに羽ばたきの残像が、通常のチョウの十倍以上、そして翅が何枚もあるようにすら見えた。それで小回りの利くこと利くこと。ピュッと飛んで、一瞬で方向転換して、また直線状に飛んで...あんたはUFOか??

わから~んと言っているうちに飛んで行ってしまった。


とにかく、東南アジアの熱帯雨林を訪れたら、スソビキアゲハ、覚えておいてください。虜になること、間違いなし。もし人生がもう一度あれば、このチョウの研究したいってくらい、衝撃なチョウさんでした。

帰国後...

昆虫の種名やらを調べながらブログの下書きをしている時、ついに見つけてしまった。
それは昆虫写真家、海野和男さまのブログと動画。

我が家にも昆虫撮影テクニックって本、あります。昆虫写真、昆虫観察といえばこの御方。

検索結果 - 海野和男のデジタル昆虫記

 

www.youtube.com

 

www.youtube.com

 

動画が...これは...ヤヴァい。あんたそんな飛び方しとったんか!!!!って二度驚き。
これだけ羽根をフラッピングしてたら、そりゃ翅が何枚もあるように見えるわ。まるでイカみたいな。 裾=尾状突起もヒラヒラして、方向転換するときは翅と動き合わせて、最小半径で回って。天才すぎる。この子のドローン作りたいと思ってしまう。

海野さま、こんな素晴らしい動画を残して、しかも公開くださって、本当にありがとうございます!!!

 

...とまぁ、鳥ではなく、チョウが主役だった気もする回でした。次は鳥さん、時々おサルさんの予定。是非。

 

おまけ。ガイドツアーで連れてってもらった巨樹。確かに見上げるほどデカい...!
ただBig Treeって。。。名前つけてあげて。。。

 

 

 

 

2023.05 山歩き探鳥(2/2) ヒガラやキバシリ (Coal tit & Tree creeper)

ヒガラ(Coal tit)May, 2023

お山で野鳥を観察しました。その2。


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山歩き探鳥の後編。前回までで登山前の鳥さん探しが終了。思わぬ鳥果(ちょうか)にホックホクのまま、次いで山登りを始める。荷物をまとめなおして登るところから記事を再開する。前回の記事はこちら。 

tatstory.hatenadiary.jp

ヒガラ(Coal tit, Periparus ater insularis

車道にて、1羽で飛び回っているヘンな動きのヒガラさん。どうやらミラーに写った自分を敵だと思っているらしい。何度も激しくアタックする。
ミラーに脚の爪が擦れ、カッカッって音がしっかり聞こえてくる。これ素手で喰らったら痛いと思う。決してヒガラさんを怒らせてはいけないぞ、という一枚。

 

こちらは別の個体。あたまがツンツンしているのがポイントが高い。

 

 ~ 登 山 開 始 ~

車道から離れて登山道に入る。もちろん装備はそのまま。前編の時点で既にかなり距離を歩いている気がしなくもないが、気のせい、0kmからのスタート。
脳筋と鳥筋が合体すると、疲労という概念がどっかへ行ってしまうのだ。終わってみれば、調子に乗りすぎ、翌日以降筋肉痛で死ぬ。学習しないのでこれを繰り返す。困ったものである。

ニホンジカ(Japanese deer, Cervus nippon

歩き始めてしばらくすると、目の前を黒いデッカイ何かが横切る。お尻に白いハートが見えた。シカさんである。

左の子は角の生え際だけ色が違うから、オスなのだろうか。ニホンジカは毎年角が生え変わるが、その時期は春先。角が生えきってしっかりと硬くなるのは、繁殖期の秋ごろ。鳥とは違って哺乳類は妊娠するのである。当たり前のことだが、鳥をやっていると忘れる、あるあるかもしれない。

でも振り返ってもらったら、なんか女の子っぽい顔つき。よく分からないので修行が必要だ。

ビンズイ(Olive-backed Pipit, Anthus hodgsoni

標高を上げていくと、ルリビタキビンズイ、亜高山帯で繁殖する鳥の鳴き声が多くなってくる。

ビンズイウラジロモミの枝先で懸命に鳴いている。枝かぶりの酷い写真だが、雰囲気重視で。

近くにもチョロチョロ。上から、正面から、横から、下から、色んな方向に鳥が現れて楽しい。

 

ここから先は鳥が激減して、写真はなし。でも、代わりに眺めがお見事。富士山もお見事。特にこの構図なんて、つい 〇竹 と入れたくなってしまう構図だ。

ところで、ちょうど半分くらいの高さで色が変わっているように見えるのは、なんだろうか。

いつも気になったまま放っておいて、気付いたら忘れる、このパターンを繰り返すのだが、今回はちょっと真面目に考えてみよう。


まず気になるのは、色の層がくっきりと見える点。空気密度が薄くなっていくから...という説明では高さ方向にグラデーションがつくから、空気の層ができているのかな。肉眼だともっとはっきりなんだけどね。

地形条件。手前は盆地。結構冷え込んでたから、放射冷却が起きていたとする。そしたら、逆転層か。よく晴れた冬の日、放射冷却で地表が冷やされて、上の大気よりも地表付近の方が温度が低いってあれだ。筑波山で学んだぞ。であれば、その空気の境目が逆転層の「天井」にあたる部分で、その上と下で色が変化したってことだ。

それで色が違って見えるのは、光の散乱によるもの。富士山との間にある盆地の大気のうち、下部は水蒸気とか微粒子多め。光の波長よりデカいから、全波長まんべんなく散乱して、白く霞む(これ、ミー散乱っていう)。ほんで上部は澄んで乾いた空気だから、主に空気分子に光が当たって、今度は短波長の光が極めて強く散乱する(レイリー散乱)。だから波長の短い青系の光が強調されて見える。

よし、こういうことにしよう。自分なりに納得することが大事。体験して、考えて、納得して、また次の分からないことが出てきて。そうやって世界の解像度が上がっていくのだ。だからフィールドに出よう!

 

 

...はい。山を降りました。上の方での鳥果はゼロ。特筆すべきこともないが、あるとするなら、久しぶりに山でズルってやったこと。久々にしっかり尻もちついた。しかも、同行者と全く同じタイミング。この下りは石ころ危ないねって言った瞬間、二人ともズルって。幸いどちらもカメラは無事です。登山中はカメラは仕舞っておこう。

 ~ 登 山 終 了 ~

降りた後は、もちろんそのまま終わらない。なんせマミジロで味を占めているのである。目撃地点まで追加の往復。でも。そんな甘くないよね。。。

カケスさんやキバシリさんに遊んでもらって終了。同行した紳士は後半、カメラのバッテリー切れ。行動中は電源切っておきましょうね...

カケス(Eurasian Jay, Garrulus glandarius japonicus

ヤマキマダラヒカゲ(Japanese Labyrinth, Neope niphonica

ヒカゲチョウの仲間。よく似た蝶に、サトキマダラヒカゲがいる。山と里で、おおよそ棲み分けている。ここは標高高いので、ヤマキマダラヒカゲ。肉眼で見ただけでは識別は困難で、写真で撮って細部を見て...鳥屋も大変だと思うけど、虫屋さんの方が遥かに大変。

アズマヒキガエル(Japanese toad, Bufo japonicus formosus

キバシリ(Tree Creeper, Certhia familiaris Japonica

木走りと書くだけあって、動きの速いのなんのって。しかも同じような構図ばっか。なんとかならんか。

と思ってたら、こんなシーンが。コケをホジホジ。

虫いっぱ~い。ヒナにあげるんだねぇ。

 

やっぱり山は、春が一番面白い。マミジロで疲労間隔が麻痺して、結局終わってみれば、歩いた距離は20km、アップダウンは1000m超ずつ。
そのまま運転して帰って、死んだように眠ったとさ。

 

この日観察した野鳥

観察)コマドリコルリ、マミジロ、アカハラミソサザイカワガラス、カケス、ルリビタキビンズイ、ウソ、キバシリ、シジュウカラ、ヒガラ、コガラ、ヤマガラコゲラアカゲラ、ウグイス、トビ、ソウシチョウハシブトガラスキセキレイヒヨドリ

声)キビタキオオルリゴジュウカラキクイタダキアオバトツツドリサンショウクイトラツグミ、フクロウ

 

なお、この翌日は別のお山でまた歩きまくったとか。やっと、過去に記事に繋がった。。。

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