2022.10 キビタキ (Narcissus Flycatcher)

キビタキ(Narcissus Flycatcher)October, 2022
いつもの公園で野鳥を観察しました.

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この公園では8月下旬から10月下旬が秋の渡り月間です.
山から下りてきた・北から南下してきた夏鳥は,平地でエネルギー補給をしてから旅立ちます.

春の渡りと違って,秋の渡りでは鳥の探し方がガラリと変わります.繁殖が終わった秋は囀る必要がないので,数十メートルも先から音をとって見つける,ということが殆どありません.およそ地鳴き(囀り以外の鳴き声)を頼りに探す必要があり,数段ハードルが上がります.

しかし餌探しに夢中になっている鳥は,こちらを気にせず案外近くまで来てくれることも.要は見つけさえすれば,観察しやすい時期でもあるわけです.

キビタキ(Narcissus Flycatcher)

この日は公園の一角にキビタキが飛来しているのを見つけました.地味な色のキビタキが2羽と,キレイな♂が1羽.別行動のキビタキ♂が1羽.

コムラサキシキブの実を啄む場面をまず観察.木になる実をもぎとったり,下に落ちている実を拾って食べたり.ジョウビタキが食べるのは知っているけど,キビタキも食べるんだ.写真はお察しレベルですが....

こちらはメス,または今年生まれの子ども.たぶん後者ですが,全くの同色ゆえ識別は困難です.

食べているところはゴチャゴチャしていて見えません.

♂のキビタキはというと,この子たちの露払いをしているようです.最初に♂が飛び込み,残りがあとに続く様子を観察しています.それに,♀たちの食事中,♂は周囲の警戒にあたっているようです.

地鳴きがなかったことも併せて考えると,この3羽は子どもを含む家族なのでしょうか.このまま一緒に南に渡るのかもしれません.今頃は南国で無事に過ごしていることを願います.

そういうわけで,♂は比較的見通しのよい場所に何度か出てきました.

地元でここまでキレイに見れることはそうそうないと思われます.

秋のキビタキは囀りことがない分,スラっとしています.また,繁殖後に羽根が生え変わる(換羽)ので,黄色と黒の鮮やかな姿を見せてくれます.

この枝に数分留まり周囲を確認していました.目線の高さでじっくり観察できるのは秋の渡りならではです.私はというと,植栽の陰に隠れながら中腰で観察を続けます.かなり怪しい.

枝を移ってのんびりタイム.

首を傾げます.何か気になることでも? (^o^)/

こんな感じで,キビタキにたくさん遊んでもらった一日でした.

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 別の日.こちらはレモンイエローの鮮やかなキビタキ

また別の日.こちらはメス?子ども?わかりません.囀っていたので今年生まれのオスかなぁ?

地元でのキビタキ終認日は10/21.来年4月中旬の再開が今から待ち遠しいですね.